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【試乗レビュー】スーパーワンで峠道!軽快な走りと独特の世界観EVの実力は

【試乗レビュー】スーパーワンで峠道!軽快な走りと独特の世界観EVの実力は

日常の喧騒を離れ、愛車や話題の車を駆ってワインディングを駆け抜ける時間は、車好きにとって至福のひとときです。今回は、愛車のfk2のエンジンマウント交換作業で、ディーラーに入庫したのですが、運よく話題のEV「スーパーワン」を借りる機会に恵まれたため、福岡県那珂川市と佐賀県吉野ケ里町にまたがる広大なダム湖「五ヶ山ダム」まで一走りしてきました。

アップダウンと中高速コーナーが連続する絶好のテストコースで、この個性派EVがどのような走りを見せてくれたのか。実際にステアリングを握り、アクセルを踏み込んで得られた生々しいインプレッションを、デザイン、動力性能、ハンドリング、そして実用性や電費のリアルに至るまで、余すところなくお届けします。

1. ひと目で心を奪われる!遊び心満載のエクステリアデザイン

スーパーワンを一目見て頭に浮かんだのは、かつて日本中をワクワクさせた名作漫画『Dr.スランプ』のコミカルでどこか愛らしい世界観です。丸みを帯びたキャビンと、それとは対照的に力強く張り出した「オーバーフェンダー」が、絶妙なアンバランスさを生み出しています。このディテールが、往年の名車を彷彿とさせる強烈な「ブルドッグ感」を演出しており、見る者に強烈なインパクトを与えます。

ベースとなっているのは親しみやすい軽自動車のサイズ感ですが、このワイドトレッド化された足回りと凝った造形により、チープさは一切ありません。むしろ、これまでのどの国産車・輸入車にも似ていない、唯一無二の塊感とガジェット的な楽しさが凝縮されたスタイリングと言えます。街中で注目を集めるのはもちろん、五ヶ山ダムの大自然をバックにしても、その強烈なキャラクターは埋もれることなく独自の存在感を放っていました。

2. 驚きの軽さと鋭い加速、速度レンジによる変化

2. 驚きの軽さと鋭い加速、速度レンジによる変化
ボンネット内に程よく収まるパワーユニット

運転席に乗り込み、いざ走り出して最初に感動したのは、圧倒的な「軽さ」です。バッテリーを大量に搭載するEVは車重がかさみがちですが、スーパーワンは軽自動車ベースのパッケージングを最大限に活かし、実に見事な軽量化を達成しています。この軽さが、すべての挙動にプラスの恩恵をもたらしているのは間違いありません。

法定速度内でも牙を剥く!圧倒的な立ち上がりのダッシュ力

アクセルペダルを軽く踏み込むだけで、EVならではの最大トルクが瞬時に立ち上がり、車体を文字通り「弾き飛ばす」ような鋭い加速を披露します。その加速の鋭さは、発進から日本の公道の法定速度(時速40km〜60km圏内)に到達するまで一切衰えることなく、ドライバーの背中をシートに押し付け続けます。

ワインディングのタイトな立ち上がりなど、日常の速度域であってもこれほど刺激的なGを体感できるのは、軽量な車体と電気モーターの緻密な制御の賜物でしょう。シームレスで段付きのない加速感は、内燃機関のスポーツカーとはまた異なる、新世代のスポーツドライビングを安全な速度域のなかで存分に感じさせてくれます。

高速道路への合流などでも、この法定速度内に収まる一瞬の鋭いダッシュ力があれば、何ひとつストレスを感じることはないはずです。

高速域で見せるもう一つの顔

しかし、そこからさらにスピードレンジが上がっていくと、それまでの強烈な鋭さは鳴りを潜め、加速の伸びは徐々に鈍くなっていきます。これはモーター駆動の特性や、実用域の扱いやすさにフォーカスしたギア比の設定によるものでしょう。超高速域での巡航をメインとするグランドツーリングカーではなく、あくまで日本の公道における実用速度域やワインディングで最大の快感を得られるよう、緻密にチューニングされていることがうかがえます。

3. 刺激の「ブーストモード」と扱い方にコツがいる足回り

スーパーワンの走りをさらに刺激的なものに変えてくれるのが、ドライブモードに用意された「ブーストモード」です。このモードをオンにすると、パワートレインの制御が牙を剥き、アクセルレスポンスが極限まで高まります。踏み込んだ瞬間に発生する体感Gはノーマル状態とは比較にならないほど鋭く、アドレナリンが溢れ出るような加速を体感できます。

※試乗時の注意ポイント:低速域でのホイルスピンに注意! 圧倒的なトルクが軽量な車体に牙を剥くため、ブーストモードを選択した状態で深くアクセルペダルを踏み込むと、簡単にフロントタイヤが「ホイルスピン」を起こしてしまいます。特にタイトなコーナーの立ち上がりや、少しでも路面が濡れているシーンでは、慎重なアクセルワークが求められます。このじゃじゃ馬な一面も、車を操る楽しさを倍増させてくれる要素の一つです。

4. 「オンザレール」の快感!五ヶ山ダムの峠道で光るハンドリング

五ヶ山ダムへと続くワインディングロードは、スーパーワンのシャシー性能を試す絶好の舞台でした。結論から言うと、そのコーナリング性能は「素晴らしい」の一言に尽きます。

装着されているスポーツタイヤ「ADVAN FLEVA」は、この車のポテンシャルを100%引き出すベストチョイスと感じました。コーナーに進入し、ステアリングを切り込んでいくと、タイヤが路面をガッチリと掴んで離しません。横Gが強くかかる場面でも足回りがしっかりと踏ん張り、破綻する気配を微塵も見せないのです。車体との相性は極めて良好です。

狙ったラインを一切のブレなくスムーズにトレースできるその感覚は、まさに「オンザレール」。軽量な車体と、EVならではの低重心レイアウトがもたらす抜群の運動性能により、タイトなコーナーが連続する峠道を右へ左へと軽快に駆け抜けることができました。運転が上手くなったかのような錯覚を覚えるほど、素直でリニアなハンドリング特性です。

5. ブレーキシステムの実力と回生ブレーキの「合わせ技」

足回りのスペックを見ると、ブレーキシステムはフロントが「ディスク」、リアが「ドラム」という構成になっています。現代のスポーツモデルとしてはリアのドラムブレーキに物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、実際に走らせてみるとその不安は杞憂に終わりました。

スーパーワンは、減速時にパドルシフト操作によって、エンジンブレーキのような強力な制動力を発揮する「回生ブレーキ」のコントロールが可能です。この回生ブレーキの効きが非常に強力であるため、フットブレーキだけに頼るのではなく、パドル操作による減速を積極的に介入させる「合わせ技」を駆使することで、峠道でも十分すぎるほどの確かな制動力を得ることができます。メカニカルブレーキと電気的制御の協調が見事で、スピードコントロールが非常にやりやすいのが印象的でした。

6. 先進の「シングルペダルモード」:便利さと隣り合わせの懸念

アクセルペダルの抜き差しだけで加速から完全停止までをコントロールできる「シングルペダルモード」も試してみました。アクセルを緩めるだけで強力な減速Gが発生するため、加減速が激しいシーンや市街地では、ブレーキペダルへ足を乗せ替える頻度が激減し、慣れてしまえばこれ以上ないほど便利で疲労を軽減してくれる機能だと実感します。

しかしその反面、車好きとして一抹の不安を覚えたのも事実です。長期間このワンペダル特有の感覚に身体が慣れきってしまったとき、万が一の緊急事態(パニックブレーキが必要な局面)において、脳が一瞬混乱し、ブレーキを踏むつもりで間違ってアクセルペダルを深く踏み込んでしまわないか、という暴走リスクへの懸念が頭をよぎりました。非常に先進的でラクな機能だからこそ、ドライバー自身が特性を深く理解し、常に緊張感を持って操作を切り替える意識が必要不可欠です。

7. リアルな電費事情と航続距離を伸ばすためのドライビングテクニック

ピュアEVである以上、避けて通れないのが「電費」と航続可能距離の問題です。五ヶ山ダムのような標高差のある山道を元気よく走らせていると、メーターに表示される航続可能距離は、走るシーンや選択している走行モードによって目まぐるしく、かつ急激に減少していきます。やはり、長距離をノンストップで走り抜けるようなドライブには、充電スポットの事前リサーチを含めて一歩引いた不安が残るというのが正直な感想です。

電費をマネジメントする楽しさ

ただし、この電費はドライバーの腕次第で「自らコントロールできる」という面白さも内包しています。もし電費(燃費)を強く意識してエコランに徹するならば、以下の3点を徹底するのが鉄則です。

  • 「エコノモード」の選択 & エアコン(A/C)をオフにする
  • 無駄な急加速・急減速を極力減らし、スムーズなアクセル開度を維持する
  • 減速時にはパドルシフトをこまめに操作し、回生ブレーキによるバッテリーへの「充電」を積極的に行う

これらのアプローチを徹底すれば、若干の範囲内ではありますが、確実に航続距離を自らの手で引き延ばすことができます。ガソリン車のエコラン以上に、デジタルに結果が跳ね返ってくるため、ゲーム感覚で電費マネジメントを楽しむことができるでしょう。とはいえ、こうした特性を総合すると、スーパーワンが最も本領を発揮し、ストレスなく乗れるのは、充電環境が整った「街乗り(シティコミューター)」のステージであると感じます。

8. 音楽好きも納得!計算し尽くされたBOSEサウンドシステム

走りの楽しさだけでなく、車内のエンターテインメント空間にもニヤリとさせられるこだわりが詰まっていました。スーパーワンには、オーディオ名門ブランドである「BOSE(ボーズ)」のスピーカーシステムが標準装備されています。

驚かされたのは、そのスピーカー(特に高音を担うツイーター)の配置の妙です。シートに深く着座したとき、ツイーターの位置がちょうど「ドライバーの耳の高さ」にピタリとくるように設計されているのです。サウンドの指向性まで緻密に計算し尽くされたこのレイアウトにより、車内空間全体の音響定位が素晴らしく、社外品を後付けしたかのようなクリアな音響空間が「吊るし(純正)」の状態で最初から手に入ります。メーカーの開発陣が、細かな部分までいかに妥協せず作り込んでいるかが伝わってきます。

もちろん、私が普段乗っている自家用車にコツコツと組み込んだ、お気に入りのアフターメーカー(社外品)のスピーカーシステムと比較すると、完全に自分好みに仕立てた自家用車側の音質に軍配が上がりますが、純正クオリティとしては間違いなくトップクラスであり、多くの人が大満足できる極上のクオリティに達しています。

9. 実用性の見極め:納得の荷室サイズとトータルバランス

最後にユーティリティ面について。ラゲッジルーム(荷室)のサイズ感に関しては、ベースが軽自動車であることを念頭に置いておけば、十分に「納得のいくサイズ」に収まっています。広大なスペースとまではいきませんが、日常の買い物や、今回のような日帰りドライブの荷物を積み込むには不自由しない容量が確保されています。割り切ったパッケージングの中に、EVとしての走りのコンポーネントと必要十分な実用性が、破綻することなく高密度に詰め込まれている印象です。

まとめ:スーパーワンは私たちに新しい走りの喜びを教えてくれるか?

今回、スーパーワンで五ヶ山ダムを駆け抜けてみて分かったのは、この車が単なる「移動手段としてのエコカー」ではなく、走る楽しさと所有する喜びを追求した「新時代のホビーカー」であるということです。

ドクタースランプを思わせる愛嬌と迫力が同居したデザイン、100キロまで一気に突き抜けるシャープな加速力、そしてアドバンタイヤと低重心がもたらすオンザレール感覚のハンドリングは、乗るたびにドライバーを笑顔にしてくれます。電費のドラスティックな変動や長距離移動への割り切りは必要ですが、それすらもパドルシフトによる回生充電でコントロールする楽しさに変えてしまう魅力があります。

街乗りをメインステージとしつつ、時には今回のように少し足を伸ばしてワインディングを楽しみ尽くす。スーパーワンは、車好きの心を刺激する、最高にエキサイティングな一台でした。もしどこかで見かける機会があれば、ぜひその刺激的な走りを体感してみてください!

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car460

自身の趣味である自動車ドライブやカスタム、メンテナンスでの知識を踏まえ、自動車に関して経験してきたことや、パーツ購入を通じて得た経験を当ブログにて情報発信しております。

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