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自動車

5月1日は孤高の天才ドライバー「アイルトン・セナ」の命日

2020年5月1日

コロナウイルスの影響によりF1開催にも影響が顕著に現れている中、本日5月1日は[タンブレロの悲劇]と呼ばれる、F1界の節目となる「アイルトン・セナ」の命日。

1994年5月1日、イタリアのイモラサーキットで開催されたサンマリノグランプリ決勝走行中に、イモラサーキットの高速コーナーであるタンブレロコーナーにてコースアウトし、そのままコンクリートウォールにクラッシュした。

セナは、マクラーレンホンダのマシンを操り、ワールドチャンピオンにも輝いたことで、世界はもちろん日本でも絶大な人気を持ち、とんねるずのバラエティ番組にも出演するなど、お茶の間にも認知されていた。

当時の日本でもセナの死を知った45000人ものファンが、東京・青山のホンダ本社前に集まり、母国ブラジルでは、国葬待遇により沿道に300万人が集まりセナの最後を見送るなど、全世界のメディアがトップニュースで報道するほどに衝撃的な出来事であった。

アイルトン・セナの死によりF1の安全性が向上。

アイルトン・セナは1994年に、古巣のマクラーレンよりウィリアムズに移籍したが、セナ自身ウィリアムズのマシンに否定的な評価を下していた。端的に言えばセナにとってマシンが全く機能しない。自信を持って走行することができないなど、この事が理由で大きなストレスを感じながら操縦していたと語っている。

また、当時はベネトンチームのドライバーとして、ミハエル・シューマッハが開幕より2連勝しており、チャンピオンシップの首位を独走しており、セナに対して20ポイントリードをしていた。

そんな中、予選走行中のシムテック・S941を駆る、ローランド・ラッツェンバーガーがウイング脱落の影響により、コンクリートウォールに激突し即死。

このような事象、事故により、セナの精神的負担が肥大化、天才的ドライビングテクニックに乱れが生じたと言える。

セナは、ラッツェンバーガーの死後すぐに、F1の安全環境をより良いものにするべく、安全性向上を推進するグループのリーダーを引き受けることを申し出たが、イモラサーキットの高速コーナータンブレロコーナーにて、通常の走行ラインを外れて直線的に緩衝材のないコンクリートウォールに激突。

その時のスピードは309 km/h出ており、フルブレーキングにより211 km/h まで減速したが、その衝撃により破損した右フロントホイールが、ヘルメットの右前部にぶつかり、致命的損傷を被った。

当時の筆者は中学生で、アイルトンセナのドライバーとしての天才的テクニックを体感していたからこそ、F1テレビ中継にセナがクラッシュした映像が飛び込んできたのを見て、全く持ってその光景が信じられなかった。

当時のヘリからの映像を見ると、少し反応したようにも見え、大事に至らないでほしいと願ったものの、残念ながら34歳の若さで人生に幕を降ろした。

それから2週間後のモナコグランプリでは、ザウバーのカール・ベンドリンガーもフリー走行中にクラッシュし、生命維持装置が必要なほど危険な状況に追い込まれている。

この頃から安全性能を意識し始めたF1は、エンジンパワーの規制や、ドライバー自身への安全装置の装着義務や、現在ではドライバーの頭部を保護するためのHALOなど安全性を担保する安全装置装着なども義務付けられており、エキサイティングな走りと、安全性を両立させるべく、技術開発が進んでいる。

また、マシンやドライバーだけではなく、サーキットレイアウトにも影響を及ぼし、現在のF1の安全性能への追求は、タンブレロの悲劇をきっかけに始まったものといっても過言ではない。

筆者は5月1日を迎えるたびに悲しい終わりを迎えた、孤高の天才ドライバーを思い出す。

アイルトン・セナ モナコでの伝説バトル

1992年 モナコGP 対ナイジェル・マンセル

モナコマイスターと呼ばれた理由のひとつが、ナイジェル・マンセルとの1992年のバトルだろう。

ナイジェル・マンセルが駆る、ウィリアムズのハイテクマシン「FW14B」の速さは異次元で、開幕5連勝を飾るなど圧倒的な強さを誇示していました。

そして迎えた第6戦モナコGPにて、セナの伝説となるバトルが繰り広げられます。

アイルトン・セナは、過去4年モナコでの連続ポールポジションを獲得しており、その頃から既にモナコマイスターと呼ばれるほど、セナ以上にモナコを攻略出来るドライバーはいないと言われていた。

しかし、結果は3番グリッド。ナイジェル・マンセルが駆るハイテクマシンに、セナの能力が負けた瞬間でもありました。

しかし、セナは諦めません。スタート直後に2番手をかわし、マンセルの後方に付くも、レーシュ終盤ではマンセルとの差は約28秒まで広がり、誰の目から見てもマンセルの勝利は確実なものであった。

そんな状況下、マンセルのマシントラブルによりのピットイン。その間にアイルトン・セナは首位にポジションアップを果たす。

セナのタイヤは限界が近い状態、マンセルはフレッシュタイヤ、そして残り3周でセナの背後に付くと、そこからは2人のゾーンへ。

此処から先は、ぜひ下記動画見て2人の凄さを感じてください。

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car460

自身の趣味である自動車ドライブやカスタム、メンテナンスでの知識を踏まえ、自動車に関して経験してきたことや、パーツ購入を通じて得た経験を当ブログにて情報発信しております。

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