走行中のタイヤの異音気になりますよね。走行に問題なければ良いですが周期的に聞こえる異音は運転に集中できずストレスに感じる事でしょう。
私(管理人)もタイヤ異音に悩まされてきましたが、その都度実施した解決方法を皆さんと共有したいと思います。
タイヤ異音の種類
タイヤ異音の種類は多々あるかと思いますが、今回は私が経験したものを紹介します。
スキール音(キキー、キュキューなど)
●異音の原因
スキール音とはタイヤと路面が擦れて発生する音です。例として急ブレーキをかけた時の音やハイスピードで半径の狭いコーナーを走る時に発生する音がスキール音です。
●異音の解決策
タイヤがすり減った状態でのスキール音であればタイヤ交換することをおすすめしますが、溝がしっかり残ってる状態での音ならドライバーの車の扱い方による物です。
カチカチ音(カチカチ、チッチッなど)
●異音の原因
カチカチ音はタイヤの溝に入り込んだ小石やタイヤに金属片や硬いものが刺さってる時です。
●異音の解決策
小石は取り除けばそれでオッケーですが、異物が刺さってる場合はパンクしてる可能性があります。タイヤの溝が充分残っていればパンク修理で大丈夫ですが、溝が残ってない場合は早めのタイヤ交換を検討した方が身のためです。
打音(タンタン、トントンなど)
●異音の原因
手拍子の様な、何かを周期的に叩く様な音が打音ですが、これらの音はタイヤの変形や偏摩耗が原因である事が多いです。
タイヤの変形はタイヤビードとリムの密着力が弱まる事で発生する事があります。
特に低扁平タイヤなどは僅かな段差などを繊細に拾うので、段差に接触した時のタイヤに伝わる力で僅かな歪みにより発生する音です。
例えば、手の甲を指でつまんだ箇所はつまんでない箇所より盛り上がりますよね。この盛り上がりがタイヤが回転する時の打音として発生します。
●異音の解決策
この様なケースはタイヤの組み直しやタイヤローテーションにより解決する場合があります。
振り回す様な音(ウォンウォン、ブンブンなど)
●異音の原因
振り回す様な音は偏摩耗が原因です。タイヤの片方が極端に減ることで、路面とタイヤが接触する圧力の違いから生じるものです。
偏摩耗は走行性能に大きく影響します。高性能タイヤともなるとタイヤ進行方向のトレッド対して、左右でドライ/ウェットのコンパウンドを使い分けているタイヤもあります。
この様なタイヤは偏摩耗したトレッド面の性能が発揮されないので、とても不安な運転を強いられることでしょう。
●異音の解決策
解決法としてはアライメント調整やタイヤローテーションの実施ですが、タイヤの減り具合によっては新しいタイヤに交換しましょう。
グニャグニャ音
●異音の原因
タイヤを潰すような音がグニャグニャ音です。
この音も打音と同じで、タイヤビードとリムのズレから発生する音である可能性が高いです。
●異音の解決策
こちらの解決方法は打音と同じで、タイヤローテーションやタイヤの組み直しが有効的です。
まずはローテーションを実施して、それでも異音が消えない場合はタイヤを組み替えます。
音が発生する箇所が特定されていれば、その位置をずらして組み直します。
タイヤ異音を防ぐ方法は?
タイヤ異音は日常点検で防ぐ事が可能です。これだけはチェックしてもらいたい3つの日常点検をおすすめしたいと思います。
タイヤの目視
タイヤを目視してスリップサインや異物の確認を行います。
タイヤ交換後の走行距離が少なくても、時間経過によりゴムが硬化する事で偏摩耗やゴムのひび割れなども発生します。
また、目視をすることでタイヤの残り溝も確認できます。
確認を怠るとスリップやブレーキの効きが甘くなるなど、重大な事故に直結するリスクが大きくなります。
ホイールナットの緩み
通常ホイールは適正トルクで締め込まれていますが、トルクレンチを持たずにDIY交換した人は要注意です。
通常ホイールは複数のナットで固定されていますが、ナットの取り付けトルクの違いにより正しくホイールが固定されていないケースもあります。
走行中にタイヤホイールが外れるなんて、とても危険ですしタイミングによっては加害者になる可能性も否定できません。
タイヤの空気圧管理
タイヤの空気圧はとても重要で、乗り心地や燃費に影響を及ぼします。
適正空気圧は車によって違いますが、適正値から逸脱することで偏摩耗や段差などのショックの吸収が甘くなり、不快な乗り心地になる場合もあります。
空気圧管理はガソリンスタンドでチェックする事が可能ですので、最低月1回の空気圧点検をおすすめします。
空気圧点検において重要なことは、タイヤに熱が入ってないことです。
タイヤに熱が加わるとタイヤ内の空気を膨張させるので正しい空気圧が確認できません。
この様な理由もあるので最寄りのガソリンスタンドで点検をおすすめします。
最寄りのガソリンスタンドが遠い場合は、充電式でコンパクトなエアポンプもありますのでそれらを活用することもおすすめです。
タイヤ以外の異音
タイヤ以外にもタイヤから?と思わせる異音が発生する事もあります。代表的な異音とてしは以下の通りです。
ホイールナットの緩み
ホイールナットが適正トルクで締め込まれて無い事が原因で「ギシギシ」「ゴトゴト」の様な異音が発生します。
異音に気づいても自身の判断で放ったらかしておくと次第にナットが緩みタイヤホイールが外れる場合があります。
一昔前に道路上で大型トラックのホイールが外れた事故がありましたが、その様なトラブルに発展する可能性が高いです。
サスペンションのヘタリ
サスペンションやショックアブソーバーは距離が伸びるほどへたってきます。
特にショックアブソーバーのガス抜けが発生すると、スプリングの減衰が乱れてしまう事で異音が発生するケースがあります。
ブレーキ関連の異音
ブレーキの異音はブレーキパッドの減りによるものと、ブレーキディスクの歪みによるものがあります。
前者であればブレーキパッド交換、後者であればブレーキディスク研磨または交換が可能です。
パッドの減りもディスクの歪みもとても危険な状態です。
聞こえる異音もストレスに感じると思いますので、一刻も早く点検整備を行うことをおすすめします。
ハブベアリングからの異音
ハブベアリングはホイールを滑らかに回転させるためのベアリングです。
ハブベアリングは消耗品の為、ある程度走行することで劣化します。
ハブベアリングは路面に近いところを受け持つ部品です。
特にFF車は駆動と旋回が同じだからハンドル操作にも大きく影響しますので、ベアリングへの負担は相当なものです。
ハブベアリングの点検整備はとても難易度が高いので、プロに任せた方が間違いありません。
異音の確認方法
異音も大きな音小さな音と様々で、普通に運転していても異音を感じない人も多いでしょう。
しかし、日々確認をする事でトラブルを未然に防ぐ事が可能です。
そこでおすすめなのが、音が聞こえる側の窓を開けて建物や壁際を走行します。
車の速度により音が聞こえない場合もありますので、速度調整しながら確認することをおすすめします。
この時点で何らかの異音が確認できればトラブルの前触れかもしれません。
重大なトラブルになる前に、しっかりと点検整備を実施した方がいいでしょう。
タイヤ異音のまとめ
タイヤ異音にも様々なケースがあり、タイヤから発生する異音やタイヤ付近から発生するものや、タイヤ以外からの異音など、素人目には簡単に見分けられないケースもあります。
タイヤから異音が発生した場合は、先入観だけでなく様々な要因を加味しながら対策を実施する事が大切です。
何らかの異音が発生したら、放っておく事はせずに直ぐにかかりつけの整備工場やディーラーに点検してもらいましょう。
タイヤの摩耗消耗であればタイヤ交換で済みますし、それ以外のトラブルであれば未然に防ぐ事ができます。
自動車は時に凶器になり得ます。日常的な点検や適切なタイヤ点検・交換により、安心安全なカーライフを楽しみましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。