当サイトは基本的に自動車(主にタイヤ)に関係する情報を配信してますが、今回自転車タイヤを記事にするにあたって、最近友人が自転車屋(博多駅前のパンク修理が得意なお店「銀の風」)を開業した事を知ったこと。他にも同じタイヤを持って移動しているという共通点において、自転車用タイヤに興味を持っていたこともある。
自転車用タイヤは自動車用と比較してとにかく細い。「太いタイヤの方がグリップ力が高い」という理屈で生きてる管理人には、ロードレーサーやピストバイクのタイヤの細さを見ると不安でしょうがない。タイヤが太いか細いかの見た目の差はあれど、車やバイクのタイヤと比較しても構造上基本的に同じです。相違点をあげるのであれば、タイヤを駆動する動力源が人力かエンジンなのかということ。
さあ、管理人の主観はほどほどに、自転車用タイヤについて説明したいと思います。
自転車用タイヤの略歴史
自転車が誕生して間もない頃のタイヤは、ホイールに固形ゴムを貼り付けたものだったようです。想像するだけでも重いペダル操作がしんどいですね。
その後しんどい動きに対して不満を持つ人や、機能向上を目指す人が現れ、それを解決しようと奮闘したのが、ロバート・ウィリアム・トムソン。
トムソンは1845年に空気入りタイヤを特許出願。だが、その当時はトムソンのアイデアが受け入れられず日の目を見る事はなかった。
その後1888年にダンロップにより空気入りタイヤが開発販売されたが、特許についてトムソン側トラブルもあったようだ。
30秒でわかる自転車用タイヤの種類
自転車用タイヤの種類は多いようですが、今回はチューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤの3種類を紹介します。
チューブラータイヤとは?
自転車用のゴムチューブにカーカスと呼ばれる布を縫い付け、ゴムチューブに補強加工を施したもの。これは自転車用タイヤ初期のタイヤで、現在では自転車レースシーンで上級者や一部のカルト的信者が使用している。
チューブラータイヤは限界性能が高いため、レースシーンでは人気の高いタイヤではあるが、欠点として、パンク修理が難しく、ほとんどの場合は使い捨てが多く、非常にランニングコストの高いタイヤと言える。
クリンチャータイヤとは?
現在最も普及しているタイヤ。タイヤとゴムチューブのセパレート仕様。
タイヤとリムの間にゴムチューブを納め、ゴムチューブに空気を充填する事で、タイヤが膨らみリムと密着する事でタイヤの空気圧を維持するもの。
タイヤパンク時のメンテナンスも簡単で、パンクの際は穴の空いた場所にゴムシールを専用の接着剤で貼りパンク穴を塞ぐだけ。
パンクしても限界はあるが修理するとこで再利用が可能なため、経済的にも整備的にも負担が少ないタイヤと言える。
チューブレスタイヤとは?
チューブレスタイヤは2000年代に普及し始めたタイプ。先述のクリンチャータイヤからゴムチューブを無くしたもの。自動車のタイヤも殆どはチューブレスタイヤであるが、自転車用は専用のチューブレス対応ホイールが必要なため、コストが高い傾向にある。
メリットとして、パンク状態になったとしても、ゴムチューブと違い極端な内圧変化が少ないので、一定距離を走行可能。自動車タイヤでいうランフラットタイヤのよう。
今後チューブレスタイヤの導入ハードルが低くなってくると、一気にチューブレスタイヤが普及するかもしれません。