福岡県で操業する「トヨタ自動車九州株式会社」は、新型コロナウイルスの最前線に従事する医療関係団体や市町村向けに提供する「フェイスシールド2000個」と「交換用シールドフィルム30000枚」を社内で生産することとなり、6月末までに本社の所在する宮若市をはじめ、近隣自治体に配布する。
豊田章男社長が、4月7日に新型コロナウイルス感染拡大防止や医療現場などの支援策として、フェイスシールドの生産や、医療機器メーカーへの生産向上の協力を発表していたが、発表時はグループ企業内で生産可能か検討すると語っていた。
それから僅か1か月の間に、フェイスシールドのグループ企業生産が発表された。このスピード感と実行力は、流石世界のトヨタといえるであろう。
このスピード感の理由は、トヨタグループ(トヨタ自動車、トヨタ販売店や、関係する従業員など)が、3.11東日本大震災以降被災地への支援として継続してきた「ココロハコブプロジェクト」の経験があり、今回の支援に関しても、「ココロハコブプロジェクト」の一環である。
トヨタグループは、今後も新型コロナウイルス感染拡大を抑えるために、医療現場を始め、多方面にわたり、対策と実行に努めるという。
全世界で影響を及ぼす新型コロナウイルス対策として、日本を代表するグローバルカンパニーの多方面での支援は心温まるニュースである。
下記動画はトヨタ自動車が、フェイスシールド生産工程の紹介動画。