2020年現在、定額制サービスが日常まで浸透してきてますよね。管理人もNetflixやSpotifyなどを利用しており、手元で高品質のコンテンツが楽しめるので、レコードやCDを買い求めて探索した日が懐かしく感じます。
この定額制サービスは、車の世界にも広がりを見せており、サブスクリプションカーリースとして最近よく見聞きしますよね。気になった管理人はどのような仕組みでサブスクリプションカーリースが成り立ってるのかを調べてみたところ、メリットがあるユーザーはほんの一部だと感じました。
今回はデメリットの多いサブスクリプションカーリースの事と、サブスクリプションカーリースが向いてる方への理由をお伝えしたいと思います。
サブスクリプションカーリースの仕組みとは?
サブスクリプションカーリースの仕組みについて。サービスを提供する会社はたくさんありますが、基本的にどの会社も同じ内容になっています。
まず「サブスクリプション」とは何かというと、物やサービスを所有購入するのではなく、使いたい時だけ使うことができるサービスです。
定額で一定期間定められたサービスや物を所有することが可能なので、1ヶ月〜中長期間にかけて物やサービスを利用したい方には便利なサービスで、その自動車版といえます。
カーリースはユーザーが希望する車種をリース会社が購入し、定められた期間ユーザーが利用できるものです。
料金に関しても、ローン購入する車と比較してもお得などと謳ってますが、その理由として残価設定があるからなんです。
【仮に300万円の車を5年リースした場合、5年後の車の価値が100万円とすると?】
300万円(車両価格)ー100万円(5年後の価値)=200万円(リース対象価格)となります。
この200万円に加えて諸費用(任意保険料、メンテナンス費用)が発生。
これらの総額をリース月数で割った金額が月々の支払いとなります。
こう見ると「残価100万円分の値引き価格だからお得」なんて思いそうですが、残価は誰が決めるのでしょうか?ユーザーが決めれるのでしょうか?違います。
リース会社が残価を設定しており、そのほとんどが契約期間後の下取り価格よりも安いことが挙げられます。
諸費用と残価を調べても幾らなのか明確でないんです、私はここにカラクリがあると感じました。
そこで、ディーラーのローン価格と、大手カーリースのリース価格を同じ条件で調べてみました。その結果とは如何に?
サブスクリプションカーリースと、自動車ローン購入はどちらがお得?
車を利用するだけなら経済的負担が少ない方が良いでしょう。実際にサブスクリプションカーリースがお得であるとの声も聞きますが、実際にカーリースと、ローン購入ではどちらがコストが少ないかを検証。今回調査するに当たって、以下の条件にて調査しました。
- HONDA N-BOX G・L Honda SENSING
- ルナシルバー・メタリック
- メーカー・ディーラーオプションなし
- 支払い期間84回(7年)
●ホンダファイナンス提供のカーローンの場合(実質年率3.5%)
車両価格 | ¥1,543,300 |
諸費用 | |
重量税 | ¥5,600 |
自賠責保険(37ヶ月) | ¥35,610 |
手続代行費用 | ¥47,300 |
預り法定費用 | ¥6,000 |
リサイクル法関連費用 | ¥8,400 |
諸費用合計 | ¥102,910 |
車両価格+諸費用 | ¥1,646,210 |
ローン元金 | ¥1,646,210 |
金利価格(3.5%) | ¥212,041 |
総支払額(元金+金利) | ¥1,858,251 |
月々支払額(84回均等) | 初回のみ¥23,951 2回目以降¥22,100 |
総支払額は¥1,858,251
分割価格は初回のみ¥23,951 2回目以降¥22,100
●マイカー賃貸カルモの個人カーリースの場合
月々リース価格 | ¥26,665 |
諸費用 | 含む |
残価 | 不明 |
ネット割 | -¥375 |
月々支払額(84回均等) | ¥26,290 |
総支払額 | ¥2,208,360 |
総支払額は¥2,208360
分割価格は¥26,290
いかがでしょう?総支払額を比較すると、¥350,109もカーローン購入の方がお得なんです。
いやいや3年後5年後の車検などの諸費用が含まれてないじゃないかって?わかりました、軽自動車を車検通すのに絶対に必要な法定費用って幾らか説明しましょう。
- 自賠責保険 ¥25,070
- 重量税 最大¥8,800円
- 印紙代(検査手数料)最大1,400円
となり、合計¥35,270です。
じゃあ、ローン支払総額に法定費用2回分(3年目、5年目)を加算した場合幾らになるでしょう。
¥1,858,251+¥70,540 = ¥1,928,751
リースの総額¥2,208,360と比較しても¥279,609もの価格差があります。
それだけではありません、リースの場合は、契約期間が過ぎると車を返却するか、再度リース契約を組み直す場合があります。
カーローンよりも¥279,609も多く支払ってきてるのに、自分の車にならない。
自分の車であれば、明確でない残価値引額よりも高額で買い取ってくれる業者さんがいるので、仮に¥300,000で売却することができれば、¥579,609もお得に支払うことができるんです。
逆に言うと、¥579,609も高い価格で車を利用してたことになり、これこそがカーリースのデメリットと言えるでしょう。
みなさんカーリースを申し込む場合は、慎重に検討した上で申し込みすることをお勧めします。
サブスクリプションカーリースのメリット・デメリットは?
管理人はとしては金銭的負担の高いカーリースは契約しませんが、人によってはメリットしかない場合やその逆もあり得るでしょう。
簡単にメリット・デメリットをまとめてみました。
カーサブスクリプションのメリット
・車という高額なものを購入しなくて済む。
・車検や自動車税などの法的費用負担も定額に含まれている。
・車のメンテナンスにかかる費用が必要ない場合もある。
・計画的に車を活用したい方には手離れもよく、フットワークが軽くて済む。
・めんどくさい手続きが少ない。
・法人は経費として認められる。
カーサブスクリプションのデメリット
・所有する喜びがない。
・走行距離や車の状態によっては追加料金を支払うことになる。
・カスタマイズが楽しめない。
・ローン購入と比較しても金銭メリットが少ない。
・契約期間による縛りがあり、解約するタイミングによっては違約金が発生することがある。

個人カーリースはデメリット多し、中古車購入がお勧めです。
今までサブスクリプションカーリースのメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、車を利用したいのであれば、中古車を購入するのが経済的にもお得です。
なぜ?カーリースや新車は、会社の営業費や開発費など目に見えない経費が加算されており、商品の実際の価値に対して価格が上乗せされています。
しかし中古車であれば、車両状態の違いはあれど、状態に見合った価格で提供されてますので、最低限の経費しかかかっておらず、本来の車両価格に見合う価格で購入できるからです。
中古車選びも手元のスマホで検索することができるので、気になる車が見つかれば直ぐに問い合わせも可能です。管理人も車を物色するときは必ずグーネットをチェックします。車購入を検討してる方は是非活用してもらいたいですね。
カーリースがメリットなのは「法人・個人事業主」
カーリースは法人や個人事業には税金上のメリットがあります。車を購入すると資産として計上され、その後減価償却により経費として計上できます。
カーリースの場合は借りた時点で「経費」として計上することが可能なので、税務上得することが多いのです。
特にオススメはガソリン代が最大リッターあたり5円引きのコスモマイカーリースです。
これから事業をスタートする方や、営業車の買い替えを検討しているのであれば、コスモマイカーリースはオススメの選択肢ではないでしょうか。